まずは買取業者が行う「査定」について紹介
買取の話題の中で、「査定」という言葉を聞いたことのある方も多いことでしょう。また、似たようなものとして「鑑定」という言葉もありますが、これらはいったいどのような意味を持つ言葉なのでしょうか。
査定と鑑定を混同して使用する例も多く見られますが、この2つは同じものではありません。査定とは、様々な情報をもとに買取る物の価値を見定め、買取価格を決定する行為を指す言葉です。
対する鑑定とは、買取る物の真贋を見極める行為のことです。
順序からいうと、まず買取る物が本物かどうか鑑定し、その結果に基づいて査定を行うという流れになっています。
買取る物が偽物の場合は、査定額が大幅に安くなります。査定がつかないということもあるでしょう。基本的に骨董品の価値は、本物の場合を想定して決められています。真贋を判定するには、豊富な知識と経験がとても重要です。
これは査定に関しても同様で、骨董品の適正価格を割り出すのにも、知識と経験がものを言います。本物と鑑定された中国骨董品を査定する時には、複数の基準に従って価値を判断することが多くなっています。
中国骨董品の査定ポイントをご紹介
骨董品の査定において、基準とされている主なものは次の4つです。
- 知名度の有無
- 作家
- 骨董品のコンディション
- 付属品の有無
これらの基準を総合的に判断して査定を行い、買取り価格を決定します。中国骨董品の場合は、さらに購入時期が重要視される傾向があります。
なぜ購入時期を考慮するかというと、中国では2007年に公布された「中華人民共和国文物保護法」などにより定められた、「文化財の海外持ち出し基準」が査定に大きな影響を及ぼしているからなのです。
「文化財の海外持ち出し基準」とは
「文化財の海外持ち出し基準」は、貴重な中国骨董品が国外へ流失することを防ぐために制定されたものです。
中国骨董品は、中国当局により「文化財の海外持ち出し基準」に従って価値を判断され、一定の基準に合格した骨董品は国外への持ち出しができないように定められています。
つまり、「文化財の海外持ち出し基準」が制定される前に国外に持ち出された中国骨董品は、それ以降に持ち出されたものよりも価値が高い可能性があるのです。
基準が制定されたのは2007年なので、2007年よりも前に購入した中国骨董品は、査定額が高くなる傾向にあります。中国骨董品を査定する場合、いつ購入したのかが分かる資料があるかどうかは、非常に重要なポイントです。
そのような資料があるのなら、紛失しないよう気をつけましょう。
知名度の有無
骨董品には様々な種類がありますが、中国骨董品として人気の高いものは書画や陶磁器、香炉や印材などです。また、知名度があるかどうかによって、査定額は大きく変動します。
求める人が多い骨董品ほど、査定額が高くなるのは当然です。知名度のある骨董品を欲しがる人は多いので、取引価格も高くなるというわけです。
作家
作品個々の知名度も大事ですが、作家が誰であるかという点も人気を大きく左右します。中国は大変歴史の長い国なので、有名な作家は数え切れないほど存在しています。
とはいえ、時代ごとに飛びぬけて有名な作家というものはいるものです。また、買取の時点でブームになっている作家もいることでしょう。
買取専門業者のHPなどを確認し、強化買取の対象になっている作家をチェックするのも大事です。
骨董品のコンディション
骨董品のコンディションも、査定に大きな影響を与えるポイントです。同じ価値があるものでも、きれいなものの方が査定額が高くなるのは当然ですし、汚れ具合によっては減額されることもあります。
書画の場合、破れていては査定額は下がりますし、欠けた陶磁器も同様です。オークションでも、コンディションの悪いものは落札額が低くなる傾向にあります。保管に気をつけ、良いコンディションを維持することはとても大事です。
付属品の有無
骨董品には、様々な付属品がついていることがあります。それらの付属品の有無も、査定額に大きく関係するので注意が必要です。特に大事な付属品は、骨董品の鑑定書です。
骨董品の真贋は、一番大事なポイントだと言っても過言ではありません。鑑定書の有無は、真贋の見極めを大きく左右します。もし鑑定書が付属しているのなら、必ず一緒に査定に出すようにしましょう。
また、書画においては額縁も重要です。陶磁器なら、箱が付属していることも多いものです。そういった付属品を、失くさぬよう保存しておきましょう。
まとめ
手持ちの中国骨董品を売る場合はもちろん、新たに購入する場合も、中国骨董品についての知識と経験の豊富な専門業者に依頼するのが大事です。
というのは、あまり詳しくない相手から購入すると、相場よりも高い買い物になったり、偽物を掴ませられたりすることがあるからです。中国骨董品は歴史のあるものが多く、査定には経験を要します。
骨董品店や買取業者のHPなどをチェックし、販売実績や買取実績を確認しましょう。また、疑問点があったらその場で質問することも必要です。中国骨董品は人気があるので、取引価格も上昇傾向にあります。
今回の記事で取り上げた査定の基準を考慮し、納得のいかない時には価格交渉するのが肝心ですので、希少な中国骨董品の取引には、万全の状態で臨みましょう。
中国骨董品を査定するのには熟練の技術と経験がとても大切です。ですので、もしも、中国骨董品の買取を考えている場合には当サイトでも紹介しているとてもおすすめな中国骨董品買取業者をぜひ参考にしてください!